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『P.I.』

「小さくなっても頭脳は同じ。迷宮なしの名探偵。真実はいつもひとつ!」(劇場版)

『P.I.』

探偵になって事件を推理するボードゲーム「P.I.」で、みずきと勝負!
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●P.I.
みずきvsウサギ

推理系のボードゲームにも色々な種類がある。正解を抜いた残りの情報を収集していくことで真相を解明していく「クルー」「ミステリーエクスプレス」系、ゲームブックの要領で資料を漁って謎を解く「シャーロックホームズ10の怪事件」系、対人の心理戦である「スコットランドヤード」系などなど。「P.I.」はヒット・アンド・ブローのシステムを使って質問と解答を繰り返して正解を絞っていく「マスターマインド」系の推理ゲームだ。

『P.I.』

ボードには得点トラックの他に、14に分けられたエリアが描かれている。各エリアにはそれぞれ「容疑者」「場所」「犯罪」が1種類ずつ表示されている。各プレイヤーは、ボード上にマーカーを配置していくことで捜査メモのように使用しながら、自分が解明すべき事件の「容疑者」「場所」「犯罪」が何なのかを推理していくことになる。

『P.I.』

各プレイヤーはラウンドの開始時に「容疑者」「場所」「犯罪」のカードを1枚ずつ引く。これは自分が解決する事件の真相ではなく、左隣のプレイヤーが解決する事件の真相となる。プレイヤーは手番では幾つかの方法によって捜査を行うが、その捜査が「どれだけ的を得ていたのか」という判定は、真相を知っている右隣のプレイヤーが教えてくれる。それをボード上にマーカーを置くことでメモして、各プレイヤーがそれぞれ別の事件の真相を同時に推理していくことになる。その正解に辿り着くまでのスピードを競うのが、このゲームの本質ということになる。

手番では、「カードを使用して限定した事柄について捜査する」か「探偵チップを使用して自由なエリアで捜査する」か「事件を解明する」か、3つから選んで行動する。

『P.I.』

ボードの脇には「容疑者」「場所」「犯罪」が全て混ざったカードの山札が用意され、その中から常に9枚が表向きに並べられている。9枚から1枚を選んで、「コイツ(orココorコレ)について捜査するぜ!」と宣言することができる。その場合、そのプレイヤーが解決する事件の真相を知っている判定役のプレイヤー(手番の右隣のプレイヤー)は、その事柄についてボード上で確認し、まさにそれが真相そのものであれば「ディスクを置く」と宣言し、隣接するエリアに真相があれば「キューブを置く」と宣言する。カードによる推理は、「容疑者」「場所」「犯罪」の種類を絞って判定を聞けるので正解を絞り込みやすいが、選択肢にあるカードについてしか調べられないという難点がある。

探偵チップを使用することで自由なエリアに対して捜査することもできる。その場合、判定役のプレイヤーは該当エリアの「容疑者/場所/犯罪」について全て確認し、そのエリアに真相そのものがX個あれば「ディスクをX枚置く」と宣言し、隣接するエリアに真相がX個あれば「キューブをX個置く」と宣言する。探偵チップによる捜査は、自由なエリアで3種のカテゴリー全てに対して一気に調べることができるが、判定の結果がどのカテゴリーのものなのかは分からない。探偵チップはゲームを通して5回しか使用することができないので、いつ使うのかが悩みどころになる。

捜査によって真相が分かったら事件を解明することができる。「容疑者」「場所」「犯罪」について真相だと思うものを1つずつ宣言する。判定役のプレイヤーは、その「全て」が正解であれば正解と宣言する。1つでも外れていれば不正解となる。最初に自分の事件の正解に辿り着いたプレイヤーには7点が入り、以下順番に点数が下がっていくのだが、スタートプレイヤーから数えて同じ手番数で正解すれば同点が入る。また、不正解の場合はペナルティとして1回ごとに2点の失点となる。

1人を残して全員が事件の真相を解明したら、全プレイヤーが同じ手番数を行ってラウンド終了。事件を解明できなかったプレイヤーは0点となる。
以上のラウンドを3回繰り返し(カードやボード上のタイル配置も全てやり直す)て、その合計点で勝敗を決める。

1ラウンド目、ウサギは適当なところに探偵チップを使用するもディスクもキューブも無し。探偵チップでディスク1個やキューブ1個となっても、どのカテゴリーでの判定なのか判断できるまでには時間がかかるので、むしろ「そのエリアと隣接エリアには1つも真相がない」ということが分かってラッキー。その後は更にもう1枚探偵チップを使用しつつも、隣接エリアとの位置関係性を見ながらカードを選んで捜査していく。

各ラウンドでは、各エリアに「容疑者」と「犯罪」のタイルをランダムに配置することでボードが完成するのだが、タイルには「NO SUSPECT」と「NO CRIME」があるので、マップに偏りができる(例えば上のボード全体の写真であれば、下から2列目右端のエリアでは「容疑者は隣接3種類」「場所は隣接4種類」「犯罪は隣接2種類」といった具合。)。この偏りによって、「とりあえず最初は何をやっても一緒なので適当に」ということがなくなり、「今回のボードではどういう捜査が効率が良いか」ということを最初から考えさせる作りになっているような気がする。

捜査が進みウサギは真相が完全に確定。みずきはまだ未確定。みずきがスタートプレイヤーだったので、次のウサギの手番でウサギが正解するとそこでラウンド終了となってしまう。みずきは無駄に探偵チップは使わずに温存して、選択肢としては一か八か事件解明してみるか、もしくはこのラウンドは素直に諦めるか。

結果…素直に諦めてウサギ7ポイント、みずき0ポイント獲得。

2ラウンド目、ウサギが1枚目に選んだカードがいきなり「ディスク」となってしまうラッキースタート。しかし、みずきも負けずに使用した探偵チップが「ディスク1個、キューブ2個」という判定で、一気に真相に迫る。追いかけるも、みずきの真相が先に完全に確定してしまい、手番で暫く考えたものの「あ、犯人分かっちゃったんですけど〜」とキチンと正解。

結果…ウサギ0ポイント、みずき7ポイント獲得。

3ラウンド目、今回はお互いにクリティカルヒットの出ないスロースタート。みずきが選ぶカードがことごとく「何も無し」の中で、次第に絞込みに入っていくウサギ。だが、最後に絞り込みたいところを捜査できるカードを、上手いことみずきに先に使われてしまっていて詰められない。しかし、みずきの捜査にまだ時間がかかりそうなことと、3択くらいまで狭まったことから「ペナルティを受けながらでも総当りで解明していってもOK」と判断。1択目は不正解でペナルティ2点を受けるも、2択目で正解となり…。

結果…ウサギ7ポイント、みずき0ポイント獲得。

合計…ウサギ12ポイント、みずき7ポイントで、ウサギの勝利!

『P.I.』

決められた真相を対システムで捜査していくというゲームの性質上、真相を解明するスピードとその正確さを競う部分が一番のプレイヤー間の絡みになってくるわけだが、このゲームでは特にその部分が素晴らしい効果を産み出していると思う。

クルーなどの推理ゲームでは各プレイヤーが手元にメモを取って捜査していく。真相が分かって「解明する!」と宣言すると周囲から「マジか!」とか「早っ!」などという様な声が上がることも多い。他のプレイヤーが何処まで捜査が進んでいるかは分からないので、とにかく早く自分が解明することを目指した結果、間に合ったか先を越されたかということになる。

「P.I」では、ボードが全員の捜査メモを表しているので、自分だけではなく他のプレイヤーがどのくらい真相に迫っているのかをボードから読み解くことができる。それ程要素の多くないシステムなので、数手番かけると真相を完全に確定できることも多い。その状況が皆に見えているので、今回の1ラウンド目のみずきや、3ラウンド目のウサギのように、手番数と得点から見て打算的に「勝つ為に未確定の状況でも解明にチャレンジする」という選択肢を考えることができるのがとても面白い。

また「この隣接に1個で、この隣接に0個で、これは確定してるから………あ、全部分かっちゃった!」という解答を見つける感覚は、本当に事件の真相を解明してしまったような爽快感があり、推理ゲームのテーマにもピッタリで気持ちいい!

(※以下、ネタバレ注意)












「コナン=新一」











(※以下、ネタバレ注意2)


『P.I.』

「松本、アウト〜!」(絶対に笑ってはいけない私立探偵)
ウサギ | ボドゲプレイ日記 | 19:53 | comments(3) | - | - | - |

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Comment
>まこと
ダウンタウンに松本が配置された瞬間にゲームが終わる

>Msy
お手軽なので今度やりましょう!

posted by ウサギ ,2013/02/13 8:05 AM

新一www
これ、おもしろそう〜

posted by Msy ,2013/02/12 10:59 PM

これめっちゃやりたい!!
羨ましい!!
キー!!

まっちゃんは反則やwww

posted by まこと ,2013/02/12 8:15 PM











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