キノ&名人と3人で軽く遊ぼうということで、丁度全員未プレイだった看板娘で勝負!
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●看板娘
キノ vs 名人 vs ウサギ
商品を売買したり交換したりしながら神像を集める。
ボード上には12軒の店舗タイルが配置されている。各プレイヤーは、この店舗を自由に廻ることで商品を売買したり交換したりして、最終的に神像3個を集めることを目指す。店舗タイルは全部で36枚あり、ある数字を起点にそこから12枚分が1ゲームで使われることになるため、ゲームごとに商品の流通の仕方が異なる作りになっている。
手番は時計回り順で、手番では3マスまでボード上のマス目を移動できる。筏に乗ることで一歩分で隣の船着場まで移動できたり、他プレイヤーの駒が居るマスは数えずに飛ばすことができたりするので、上手い移動ルートを考えていくことになる。
移動後の場所が店舗であればそこで売買や交換などを自由に行った後に店舗ごとの処理を行う。
売買人ではゲームの進行により左側に描かれている商品が補充されていくのでそれを購入することができる。また、右側に描かれている商品を売却することができる。商品購入は現在の相場(後述)から在庫商品数分だけ段階の下がった金額で購入することができて、購入しても相場は変動しない。商品売却は現在の相場で売却することができて、売却すると相場が下がる。
交換人では左側に描かれている商品を右側に描かれている商品に交換することができる。同時に最大で2回まで交換することができる。上の写真だと、魚1〜2個を野菜2〜4個に交換する。
売買人や交換人で自由に取引を行った後には、その店舗タイルの下側に描かれている処理を行う。上の売買人の写真であれば「追加で3マスまで移動する」、交換人の写真であれば「ハンバーガーが生産(ハンバーガーを購入できる店舗全てに1個ずつハンバーガーが補充される)されて、酒の相場が上昇する」。こうして、誰かがどこかの店舗に立ち寄って取引を行うたびに、ボード上の他の店舗で商品の補充が行われたり相場の変動が起きたりしていく。
相場表。主に商品売却時に相場が下がり、店舗タイルの処理によって相場が上がるが、その変動量は現在の値段によって違う。右側に矢印と共に描かれている数値だけ上下するので、高いものは値上がりしにくく一気に値下がりするし、安いものは値下がりしにくく一気に値上がりするようにできている。
神像商人では商品を神像に交換してもらうことができる。神像商人は全部で3種類あり、12枚の店舗タイルの組み合わせによってどれか1枚が入ってくるようになっている。写真の神像商人は異なる3種類の商品で1個目、異なる4種類の商品で2個目、異なる5種類の商品で3個目の神像をくれる。誰かが神像を交換で手に入れると、交換に使用した商品の相場が下がる。神像に交換したプレイヤーはアクションタイルを1枚手に入れることができる。アクションタイルは手番中の好きなタイミングで使用することができて、「追加で2マス移動する」や「同じマスにいる他プレイヤーから商品を購入する」等の効果がある。神像を最初に3個集めたプレイヤーがゲームに勝利する。
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ルール説明が非常に簡単で素晴らしいゲーム。
商人タイル36枚の効果やイラストが全部違ったり、その中から連続した12枚が選ばれることで毎回展開が変化しつつもきちんとバランスが取られていたり、全部の商人名がF始まりであったり…とにかくフリーゼの作りこみと拘りを感じる。
手番でやることは三歩進むだけという手軽さで、皆「フリーゼ変態だね〜(超褒め言葉)」と言いながらサクサクと進める。凄く良くできたドイツゲームらしいパーティゲームというイメージで、新鮮なプレイ感だった。
とりあえずお金稼ぎを始める面々だが、ゲームの目的はお金ではなく神像3個を先に集めること。ウサギは途中で纏まった売却によって大金を手にしたものの、神像を手に入れるためには商品が必要で、商品は店舗に補充されていなければ金があっても購入できない。自分の手番で歩ける歩数を考えて、遠くの店舗に購入に向かうか、それとも近くの店舗で生産と購入を上手く遣り繰りするか。他プレイヤーが何処の店舗に行くことによって盤面がどう変化するのか、そんなことを考えていくことになる。ウサギとキノが少々お金を稼ぎすぎな状況の中で、一番最初に効率良く神像3個分の商品を集めたのが名人。「店舗を休業にする」や「追加移動」などのアクションタイルも飛び交いつつ、キノとウサギが名人を追う。名人が逃げ切るかというところで、ウサギがアクションタイル効果で名人から必要数ピッタリだった商品を無理矢理購入してしまい…。
結果は…ウサギの勝利!
最後は一手番差の勝負となった。
1プレイ45分くらいで終わるので、もう一戦してみた。
今度は先程と全く被らないような店舗タイル12枚で勝負してみた。一戦目では「全ての商品が値上がりする」という処理を行う店舗があった為に、全体的に商品が高値になってお金が稼ぎやすかった。今回は二戦目ということで皆が無駄に商品を売ろうとしないことも相まって全体的に金欠な流れとなった。キノが各地を廻って商品を売買する動き。名人は商品一個をより価格の高い他商品一個に交換するという店舗を重点的に訪れることで狭い範囲の往復で商品を集めていった。ウサギは「2店舗の商品を交換する」という処理を行う店舗で、その店舗で売却できるハンバーガーを呼び寄せては購入して売却することでお金を稼ぎながらも商品を集める。そして神像3個分の商品を手に入れてから神像商人に向かうのではなく、1個分揃うごとに神像に交換しに行った。その狙いは一戦目でも使用した「他プレイヤーから商品を購入できる」アクションタイルで、これが非常に強いと思ったので早めに見つけて確保しておこうという魂胆だった。神像商人で神像を手に入れた時にはアクションタイル山札から2枚引いて1枚を選んで取って1枚は返すというシステムなので、良さそうなアクションタイルは先に取られてしまう可能性が高いのだ。
結果は…ウサギの勝利!
今回も名人が最初に神像3個分の商品を揃えたが、ウサギが名人から無理矢理商品を購入して逆転した。
店舗タイル12枚の組み合わせだけでなく、その配置位置によっても商品の流通の仕方は全く変わってくるだろう。コンポーネントはシンプルで、プレイヤーが手元に持つのは商品やお金だけで全員が中央のボードに集中しているという作りもウサギが最も好きなものだし、かなりのお気に入りゲーム。3セット使っての15人プレイもしたいなぁ。
いったいどうしたらあの発想に行き着くんだか…。
でもそんなところにメロメロですわ。
posted by キノ ,2012/03/13 11:05 PM
我ながら、ぶん殴ってやりたい気持ちだ。
しかし、実は、2戦目はゴール直前の分岐路で遠回りして商品の余剰を持った上で、ウサギに捕まる場所を計算し、奪われた直後の手番でアクションタイル「商品交換」を実行していれば、(ウサギがもう一枚アクションタイルを持っていない限り)勝っていた。
こうした接戦になる設計は、良いパーティゲームの必須要素。何より素晴らしいのは、終盤の選択肢一つで勝敗を分かつように、12枚の店舗タイルとマップのバランスが計算しつくされているところだ。ゲーム冒頭、36枚のタイルから12枚を選択するカード・ハンドリングのアイデアも超クール。15人プレイなんてアメゲー的発想が、パーティゲームというコンセプトの枠内にありながら、ドイツゲーム特有のシステムとしてきちんと消化されているところなど、ド変態の所業である。
会社を辞めてデザイナー道を歩み始めたフリーゼ渾身の一作だと思う。
皆のココロのなかで、2003ドイツ年間「エキスパート」ゲーム大賞を受賞させちゃおう!
>マコト師匠
イラスト最高っすよね〜。
看板娘のも一つ気合い入ってるところは、このマウラの秀逸なアートワーク。
ゲーム以前に、グッズとして欲しなってまうんよ。
アヘウヒハー!
posted by 名人 ,2012/03/13 9:16 PM
posted by まこと ,2012/03/13 7:13 PM